奥利根・宝川板幽沢~西メーグリ沢下降~八木沢本流(芝倉沢)~檜倉沢下降

2010/08/17-19奥利根:宝川板幽沢~西メ―クリ沢下降~矢木沢本流~檜倉沢

2010年8月17日~19日
稲葉

 日程の都合で夏合宿に乗れず、奥利根の沢で一人でも何とか行けてかつ長く歩ける所と思い、宝川から入り矢木沢~コツナギ~奈良沢と南西部を北上し最後はブサの裏から巻機へ抜ける3泊~4泊の計画を立ててみた。

国境稜線を越えればエスケープが容易というのがこのルートの強み(安心感)であったが結果的にはこれが功をそうした形となり2泊3日の一人夏合宿となりました。

8/17 晴れ時々雨
 久しぶりの電車・バスでの入山で宝川温泉に降りる。バスの運転手によると9時過ぎで気温30℃になってるとの事、どうりで暑いはずでアプローチの林道歩きに気がめいる。板幽沢の橋から入渓すると沢の中はいくらか涼しく気持ち良い。
 すぐのナメ滝を越えていくと巨岩がゴロゴロしていて結構疲れる、巨岩が終わり平凡な河原をしばらく行くと7mと20mナメの2段滝。去年この沢を下降したときお助けで降りたところだが今日は右から巻いた。その後も小滝やナメが出てきてなかなか気持ち良い。源頭近くco1550m付近で幕とした。
 心配していた雷雨も雷鳴は聞こえるものの雨は落ちてこないので助かる。こじんまりと焚き火をつけ晩の食事、今回は軽量化のために食料は米とフリカケ程度しか持ってこなかったのだかこれが失敗だった。暑さのためかバテ気味で食が進まないのである。味噌汁とご飯を半分程食べ残りは朝として、酒を少し飲んで寝るが先が思いやられる。夜中にはかなり雨が落ちた。

8/18 晴れ、曇り
 朝、昨夜の残りご飯を流し込み出発。程なく小さな湿原に出た。なかな気持ち良い所だ。ここから布引山への藪コギ..これがキツく朝から消耗。ヘロヘロ状態で布引山に着いた。ここは腰程度の笹原で眺めは最高、朝日が間近で奥利根の山々も見渡せる、感激。ゆっくりした後、西メーグリの下降へ最初は下り藪コギ、1時間程下ると奥の二俣、出合の15m滝を懸垂で降りる。ここからは渓相が良くなり楽しい小滝を2回ほどお助けで懸垂しながら下降、右俣との二俣で小休止。と、ここまでは特に問題なしだった。
 その後のゴルジュ帯をお助け懸垂を交え楽しみながら下るが、30分で着くと思っていた矢木沢本流に出合わない。ひょっとして本流に出ているのでは?と思うが、いくらなんでも「本流出合いを見落とすはず無いでしょう」との思い込みから左岸を確認しながら下降を続けてしまう。左岸から小沢が入った所でようやく本流を下っていると確信したがこの時点で二俣から1時間下っていた。
 単純に凡ミスなのだが思い込みは怖い単独だとなおさらである。ガックリきたのでちょっと休み!本流を戻る。30分ほど遡ると西メーグリ出合いを確認。出合いはゴルジュの出口で右岸をトラバース気味に下りた所だった。下降の際にちょっと左を見れば気が付いたはずだが川幅が広がっているのを不思議に思わずそのまま行ってしまった様である。1時間半のタイムロスの上、弱り目に祟り目と言うか行動食に用意していたアルファ米が疲れからか喉を通らない、無理に食べる気にもならず飴玉とアミノバイタルで済ます。
 矢木沢本流はしばらくは平凡。赤羽沢との二俣は10m、5mの両門の滝となっている。右の本流の滝を越えるとゴルジュの中に3m+2m滝、釜が深そうで取り付けないので左から高巻くが嫌らしかった。co1170mの二俣で小休止、小滝をいくつか越え左からガレ沢が入る先がゴルジュの中の連爆帯、とても取り付けないのでガレ沢から高巻きに入る。巻きもなかなか行けそうなところが無く追い上げられてしまう。時間も4時近いのでこの枝沢で一人分のスペースを見つけ幕とする。一人だとこの辺の融通が利くので良いこともありますね。
 夜もご飯は喉を通らず、味噌汁+αと酒で済ます。この体調ではあと2泊は持たないな~..と諦めて檜倉からエスケープと決めた。

8/19 晴れ、曇り
 朝も味噌汁・お茶で済まして高巻きの続き。大巻きしよう思っていたが藪に根負けして途中で下を覗くと前後は見えなかったが直下は河原状になっている。で、連爆帯を抜けたのを期待して懸垂で降り始めると上流側に10m滝を確認。なんか今回はすべて裏目、嫌になるがとりあえず下まで降りてみた。もしかしたら登れるか小さく巻けるかの淡い期待もむなしくダメ。仕方なく12,3mの懸垂をプルージックで登り返し藪を大きく巻いて最後は懸垂で沢に戻り一安心。朝一から疲れたので大休止となる。その後しばらくは順調。最後の4mは微妙な一歩がいやらしかったので空身で登り荷上げ。ここで練習がてらに1/3システムを作ったら重荷でも楽に上げられた。「これは良いわ」と感心しました。
 詰めの藪コギはさほどでなく草原も出てきて疲れた体には有り難かった。檜倉山に出て池塘のほとりへ、3年前の冬の以来の再訪で感慨深い。草原と雪原、雰囲気は違うが柄沢山や大烏帽子・奥利根の山々をボ~ッと眺めていると「こんな時間が好きなんなだな~」と思う。
 檜倉沢は少し急そうだが直接、右沢(仮)を降りる。本流に出合う手前で小さなゴルジュがあり2回お助け懸垂、本流でも小さなゴルジュが一か所あった。川幅が広くなってさらに下ると大規模な堰堤工事現場に出た。最後がちょっと味気ないが無事に降りてこれてよかった。荷物を整理し清水集落まで歩いて終了。着いて少しすると土砂降りの雨となる。バスを待っている一時間くらいで止んだが今回天気には恵まれたようだ。(記:稲葉)

感想。
 なんか、失敗ばかりの山行になってしまったが無事下山がなによりでした。時にこんな事もあるし次回以降の糧としますか! それに帰ってきて体重計に乗ったら何と体重56kg台で体脂肪9%。まるで20代の頃に戻ったようで究極のダイエット山行になったようです。
(沢名は奥利根の山と谷によった)

<コースタイム>
8/17 宝川温泉(10:35)~板幽沢橋(11:30/12:00)~布引沢出合(13:50)~co1300二俣~幕場(16:00)
8/18 幕場(6:00)~布引山(7:40/8:10)~西メーグリ右俣出合(10:50/11:05)~矢木沢川引返し点(12:00/12:15)~西メーグリ出合(12:45/13:15)~赤羽沢出合(14:00)~co1300幕場(15:55)
8/19 幕場(6:40)~檜倉山(11:30/12:10)~堰堤工事現場(15:30)~清水集落(17:30?)

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