2011/6/5(日曜日)
担当小南 佐藤 五十嵐 増田 松之舎 稲葉 佐藤タク 岡田 8名
渡渉訓練内容
・ロープなしの渡渉・浮石歩き
・ロープありの渡渉(膝下・膝上)
・振り子方式・末端三角交換方式での渡渉
・ザックピストン&へつり突破訓練
訓練当日の天候はあいにくの曇り空、薄日が差す程度で気温が今一つである。
例年行っている越後湯沢・魚野川は今年の水量はここ最近の年と比べ若干の多めで実地訓練にはうってつけ。
立ち寄り湯・岩の湯下流の駐車場に早朝から集合し、集合場所周辺の川床歩きから訓練を開始した。
① まずは緩やかな流れの下水位での確保無しの歩きの確認。
② 次にザイルを使ってのトップ・セカンド・ラストの渡渉。川幅10m程の箇所で膝上水位ぐらいの場所と考えていたが、選んだ場所が思いのほか水位がある。実戦向きであるのでその場で開始。トップがロープを引きラストが確保し渡りきったら両端半マストの仮固定でテンションをかけ合いロープを張る。セカンドがハーネスにヌンチャクセット、ロープに掛けて横歩きで渡渉開始。腰までの水位と水圧でなかなか厳しい訓練となる。往復の繰り返しで順番を入れ替え渡渉を行う。
③ 上流部での末端交換三角法実施場までは、浮石歩きの練習を兼ね、川床を歩く。なるべく浮石と白波がある場所を選び進んでいくが… 先行する担当の未熟さもあり後者の皆様には苦労をかけてしまった。
(別に失敗ではないが、先行しすぎで「ここはお助けだしてよ!!」と言われてしまった。)
④ 首下水位でのロープ確保の渡渉場として例年同じ所で行っているのだか、川床が埋まっていて水位がエリヤ全体的に浅く胸下水位であった。まずは、振り子式での渡渉方法を実施し、トップが流された場合の救出方法も試していただく。
⑤ 振り子式に続き、末端交換三角法も行い、震える寒さもなんのその… 繰り返し実技練習を行った。
⑥ 例年午後の休憩後行う下流部の淵でのザックピストン&突破訓練は、テキパキと訓練メニューが消化され(寒さのあまり手際が良い)休憩を取らずそのまま訓練開始となる。 下流部の淵も若干水位が例年よりもあり、手ごたえ十分である。担当である私の思いとして、泳ぎに関してはザックを背負わない状態でのハーネス・装備を付けたままでの泳ぎを一人一人体感していただきたいと思うのだが、「泳げる人が取りつき、あとはロープを引っ張ってもらうのでいいでは?」との意見も有る。それも一理あるがせっかくの訓練であるのでね… まぁ、ザックピストンの段取りを実技練習するのも訓練の一つであるからよしとする。事前お願い事として「ザックの中身は日帰り程度の荷物量」を…
防水パッキング等の練習にもなるし、ザックが浮く感覚を味わっていただくことが出来たと思われる。淵はS字状になっていて、下半分が泳ぎ&ザックピストン等の練習、上半分がへつり&突破等の練習に適している。
2班に分かれ、私(小南)と佐藤タク氏2名が今シーズの初泳ぎとなる。佐藤タク氏の見事なラッコ背面泳ぎ(はたからだと溺れてるにしか見えない)、対岸に渡りあとはザックピストンで渡渉となる。全員が渡りおえそのまま上半分・へつり&突破部へ。
本日の水量からして… ほぼ実戦!! なかなか一癖・二癖、最後は対岸に渡ろうにも流がきつく、先頭の私は、流れに負け足元をすくわれ波打つ流れに… 泳いで対岸にとりつき、振り子方式で後の皆様には渡渉し渡ってもらう。
訓練終了後は直ちに岩の湯へ直行となった。
<終了後感想>
訓練を担当することで、実技訓練の難しさを感じた。やはり学習会等で実施訓練の内容などの事前説明が必要ではないかと思われる。
季節がらどうしても天候が不順であり、気温&日差しの低下でモチベーションが…
しかし、必修訓練には変わりないく、来シーズンではもっと…
今シーズンも良い渡渉訓練となった。お疲れ様でした。
(記:こみなみ)