八幡平:葛根田川中ノ又沢〜金堀沢下降


2011/07/16 八幡平:葛根田川中ノ又沢〜金堀沢下降

2011年7月16日(土)~18日(月)
L長南、佐藤、佐藤琢

十数年ぶりの葛根田川である。
その十数年前は秋の会山行。川沿いの道が通行止めになっていたので網張温泉から林道を経由して滝ノ上温泉に出てから入渓と遠回りしたので初日は大石沢あたりまでしか届かなかった覚えがある。
はじめてこのあたりの山を訪れたのは、さらに遡り四半世紀前になる。

ヒッチハイクを繰り返し3日目に乳頭温泉に辿り着き、そこから晩秋の八幡平を縦走した折りに滝ノ上温泉に立ち寄り駐車場にツェルトを張った覚えがある(金はなかったけど時間はあったんだなぁ)。
その時の人気の少ないテン場のような面影は微塵もなく、小綺麗な駐車場が今の滝ノ上温泉にはあった。

記憶というのは曖昧なもので、地熱発電所のゲートまではすぐだと思っていたが、車できてもいいぐらいの距離があった。ゲートの先にも林道は奥に続き、薮に少々覆われた踏み跡程度の道をさらに進むと地形図どおりに林道は沢から離れ左岸を登っていく。少し戻り適当なところから葛根田川に下り立った。

増水したら川幅いっぱいに流れそうな渓相も、今はやさしく河原を作りながら流れている。両岸に岩盤が目立ちはじめると支流は滝となって合わさるようになる。この支流の滝の造形美はいろんな表情があって美しい。そのうちに沢床も岩盤になり沢幅が狭まると瀞を巻くようになる。お箱[字、合ってる?]を越えると大石沢出合。5人パーティが休んでいた。

大石沢出合から中ノ又沢出合までは目と鼻の先で、ここにも1パーティが休んでいた。どちらも本流を行くようで中ノ又に入ると先行者の跡は消えた。中ノ又沢は出合から高さのない滝が続くが、すぐになだらかな渓相になる。本日は予定通り840m付近でタープを張った。

翌日はのんびりと出発。沢は蛇行しはじめ、左から合わさる鞍部に突き上げる沢に入る。沢は蛇行するが概ね鞍部に向かい最後の詰めの登りかと思ったらまだ先があり、なんと目の前には沼が!?姫潟に突き上げてしまったようだ。姫潟は予想以上に大きく美しかった。誰も来ない山の中の湖(名前は潟だが)。なかなかいいものを見させていただいた。大白森の小屋までトラバースで400m程度。おそらくこの距離なら姫潟を見に来るための踏み跡が探せばあるかもしれないが、結構な薮だしどこでこの支流に入り込んだかものすごく気になったので戻ることにした。
地形図上ではうすい沢型も姫潟が水源だとすれば、この水量は納得できる。変だな、というサインは地形図以上に最後の詰めが急でかつ長かったこと、水が涸れたところ(この沢はご丁寧にいちど伏流になる)で湧き水を汲んだら冷たくなく温かったこと。だけど右に鞍部への沢を3人とも見落とすとは思えない。
沢を下っていき左から開けた沢筋(鞍部への沢)が近くなってもなかなか合流しない。ずっと平行なまま本流に出てしまった。答えは鞍部の沢を合わせる前に姫潟からの沢が合わさっていたのだ!?おもしろいので地形図を掲載しておこう。
鞍部への沢はそれほど高度もあげずに薮も薄く突き上げ登山道に出る。大白森山荘で大休止し水を補給して大白森の山上湿原へでる。お花の時季は終わったのかキスゲの仲間とワタスゲ、チングルマの白い綿が目につく。小白森を越え鶴ノ場への分岐を分け1101Pを越えた鞍部から金堀沢を下降する。登山道にもあったが薄青のスズランテープが散乱している。登山道では結びつけられていて沢沿いの末端は固定されていない。おそらくタケノコ採りが登山道からテープを引いて沢までタケノコを探し、迷ったら沢に出てテープを見つければ登山道にもどれるという仕組みなんだろう。シーズンが終わったばかりだからかタケノコ採りのゴミとそのテープが煩わしい。
予定では大石沢出合あたりまで行くつもりだったが、姫潟に寄り道してしまったので戸繋沢との出合でタープを張る。ここは数年前の冬にスキーで横断した箇所のはずだが、やはり景色があまりにも違いすぎて同じ場所とは思えなかった。蟹場への道しるべの看板が数ヶ所にあった。蟹場からの登山道が稜線を越えてこのあたりまで来ていたのだろうか。そうとすれば何処へ向かっていたのだろう。滝ノ上温泉へ抜けていたのか。あとで調べてみよう(昔の地形図を調べてみたが蟹場からの登山道がひかれた当時も戸繋側への道はなかった)。
昨日同様、佐藤さんが先に引き上げ、琢摩君が焚火の脇で舟を漕ぎはじめた頃、蛍が飛んだ。焚火の横に寝そべりシングルモルトを舐めながら蛍がいなくなるまで眺めていた。

最終日は大石沢出合まででれば往路を戻るだけ。戸繋沢はナメが綺麗な沢で、幅一杯に落ちる段差のような滝が美しかった。大石沢出合までは1時間程度。本流を合わせ、あとは往きの記憶と照らし合わせながら下っていく。林道が一番近づくあたりで林道にあがり炎天下のもと、滝ノ上温泉まで歩く。
滝ノ上温泉は「滝峡荘」に入る。400円。単純硫黄泉。pH3.9。山小屋風の素朴な造りの自炊場のある小さな温泉。今度はキノコのシーズンに自炊場に泊まってみよう。(記:長南)

<コースタイム>
16日 滝ノ上温泉10:30-11:20入渓点-12:40大石沢-13:35中ノ又-16:00BP
17日 BP8:30?9:40姫潟-10:35本流-11:25鞍部-11:55大白森山荘12:20-13:00大白森-14:10下降点-15:40BP
18日 BP6:50-8:00大石沢-8:30本流-10:20林道-10:50滝ノ上温泉

<1/25,000地形図>
曲崎山・秋田駒ケ岳

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