北ア:水晶岳


2012年4月29日〜5月4日 稲葉

 計画では水晶・赤牛をメインに高天ヶ原や雲ノ平あたりを周遊する予定だったが体力・天候の為に予備日含めた5泊6日で水晶岳を往復してきただけになりました。

4/29(日)晴れ
 去年と同じに双六まで行くつもりだったが、重荷と体力不足と暑さ?に負け鏡平で幕とした。去年もバテはしたが何とか弓折岳への登りもこなせたはずなのに今回は斜面が急になると足が出なくなる。少しはトレーニングをしてきたつもりだったのでこの現実をみるとかなり凹んでしまう。

4/30(月)曇り
 朝一だったので弓折岳の登りも何とかなり10時頃に双六小屋についた。今年は雪が少なくここまでの稜線や双六周りの斜面もハイマツがかなり出ていてスキーでのルート取りに苦労するところもあった。重荷が辛くGW後半の予報も良くないので奥まで入らずに「双六ベース」で楽しようかとの考えもよぎったが、それではあんまりなので三俣山荘か黒部源流までは行く事にした。(源流から普通は一日で降りられるので)
 双六岳をトラバース、稜線に出て三俣蓮華の最後の登りに差し掛かった時に急に雪・ガスに包まれてしまった。ちょうどトラバースで向こう側にいける場所だったので頂上をパスしてトラバースする。山荘側の斜面に出てガスの中シールを外して滑り始める(この斜面は快適です)途中からガスも取れてきて山荘も確認できたので一安心。
 山荘脇にはテントが1張り(単独の方)。今日は曇り時々ガス、青空は覗いていない。時間は早いが明日からの天候に不安もあるので源流までは行かずここまでとして眼前に槍を眺めるようにテントを張った。

5/1(火)晴れ〜曇り〜ガス・小雨
 思いの他、朝は快晴。これなら水晶までは行けるかと荷物を置いて往復することにする。源流に滑り込み岩苔乗越にあがる。水晶までの稜線も雪は少なく夏道が出ているのが見える。スキーを担ぎ水晶小屋まで行き、ここでスキーをデポする。水晶手前に3つの小ピークがあるが、その一番手前の岩稜が急そうな上に変に雪がついていて登れるところあるのかな?と半信半疑進んでみる。ほとんど出ている夏道を岩稜の下まで行くと急な雪面になりその先が分からない。幸い雪はグサグサなのでアイゼン・ピッケルで緊張しながらトラバース、岩場を少し登り、もう一度雪面をトラバースするとその先に夏道があって一安心。荷物が軽かったから行けたが重荷にスキーを付けていたら自分には無理だと思う。(今年は雪が少ない為に難しいのかかが分からないが、水晶〜赤牛へとスキー縦走するには此処の通過を如何すれば良いのだろうか?)
 その後の小ピークを越えて水晶岳に出た。初めての水晶。立山・剣、後立山の山々が望め感激するが赤牛は遠いな〜と残念でもあり複雑。のんびりしたい所だが少し前から周りの山々にガスがかかり雲行きも怪しいので、証拠写真を撮ってすぐに戻り始める。岩苔乗越脇の2841P手前でガスに包まれる。このピークを巻き終えたと思ったところで谷筋が見えて源流側に出たかとシールを外す。が思い直し位置確認するがイマイチ確信できない。暫く待つとガスの切れ間に乗越の雪庇が左手に見えた。滑り込もうとしていたのは岩苔小谷だった、危ない危ない・・。少し横に移動して乗越し上を巻きながら源流に滑りこむ、少し高度を下げるとガスが薄くなり快適に滑りを楽しむ。途中からトラバース気味に滑り三俣山荘への登り返しを楽にする。登り返し前には見えていた山荘が最後はガスの中、目の前に薄ぼんやりと小屋が見えた時にはほっとした。
 夜は小雨混じりの風が強くテントもバタバタうるさい。ラジオでは遅い低気圧が進んでいて各地の警報を言っている。朝のうちは明日まで天気が持ってくれれば無理にでも降りてしまおうかとも思っていたが今となっては低気圧通過を待つしかないかと諦めた。

5/2(水)ガス小雨〜風雨〜暴風雨
 朝も同じ様なので停滞。隣の単独氏に冬季小屋を掘り出さないかと持ちかける。(ここには冬季小屋入口はこの下と立て看板があり、去年はここでビバークになった人が掘り出したと聞いていた)朝一から二人で2時間ほど頑張り入口扉をオープン。手前が2畳ほどの土間で奥に扉がある。さすが2重構造になってると感心したが奥の扉が開かない。見るとビスで数ヶ所がっちりと止まっているではないですか! 近くにドライバー置いてないかと探すがそんなものは無い、ひょっとしてこの土間が冬季小屋なの? 自分のドライバーはビンデング用でサイズが合わず無理。破壊するわけにもいかないので諦めた(この土間に泊る気にはならないしテントの方が快適です)。朝から徒労に終わってしまい疲れたが、今の場所では風雨に耐えられないので小屋脇の吹き溜まりを掘りブロックを積み上げテントを移す。夕方5時頃から風雨が強くなり夜中にはテントが飛ばされるのではと思うほどの暴風雨になった。眠れないが待つしかい。

5/3(木)風雨〜ガス小雨
 朝方には風が弱まるが雨は続いている。暫く天気待ち、9時頃には雨も上がったので降りることにする。撤収して10時過ぎに出発、単独氏は少し先に出て行った。まだ稜線のガスが取れないので双六まではトラバースルートを使った。双六に着いて今年新しくなった冬季小屋を覗くと広いし快適そうなのでここに泊ることにする。(このまま降りると日没ぎりぎりになってしまうのもあるので)
 一人快適な小屋で泊れるかと思ってたが4時ごろに室堂からの4人Pが来たので賑やかであった。

5/4(金)ガス小雨時々晴れ間
 朝はガス、低気圧通過でもあまりすっきりしないが帰路につく。4人Pは槍までいくとの事。稜線を辿り、弓折岳から快適斜面を滑り、デブリランドを苦労して通過、林道を戻る。来た時よりもさらに雪解けは進んでいた。

主目的の赤牛には行けなかったが、まずは水晶まで行けたし悪天対応とかの経験もできてとりあえず満足。しかし思い描く山行と体力のギャップが開いていくのを実感し複雑なところでもあります。それにしても今年は雪が少なかった。このまま温暖化が進むとGWの日本オートルートは過去のものになってしまうのか?心配です。
 
時間
4/29 新穂高 6:00 〜 秩父沢の橋 9:00/9:20 〜 鏡平 13:10
4/30 鏡平 7:10 〜 弓折岳 8:20/8:40 〜 双六小屋 9:50/10:30 〜 三俣山荘 13:35
5/1  三俣山荘 7:05 〜 岩苔乗越 8:20 〜 水晶小屋 9:30/9:50 〜 水晶岳 11:10 〜 三俣山荘 15:10
5/2  停滞
5/3  三俣山荘 10:15 〜 双六小屋 12:40
5/4  双六小屋 6:25 〜 弓折岳 8:35/8:50 〜 新穂高 12:15

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