2012年6月2日〜3日 L増田、小南、佐藤琢
深夜の新東名を走る。三ケ日ICまで開通して初めてだ。道幅広く、カーブが緩やかでとても走り易い。それとSA、PAの作りの豪華さに驚いた。入口はホテルのエントランス、土産物売り場はどこかのショッピングモールのようだ。トイレも間接照明でゆったりとした造りになっている。混雑時には行列ができそう。清水PAで奥の目立たないところに芝生を見つけてテントを張る。翌朝は浜松SAで朝食。「浜松いなさ」で降りて、三遠南信道を三河河合方面へ、宇連川沿いの国道151号線を走り三河槇原駅辺りで対岸に渡る。程なくゲート。
支度をして槇原川沿いの林道を歩き、。抱岩川に架かる橋を渡って今度は抱岩川沿いに道をたどる。しかしすぐ右手にあるはずの右本谷がちんけな涸沢になっている。「おかしいな。どこかで枝沢に迷い込んだか?」何度か道を行き来したがよくわからないので、先刻の橋まで戻ってそこから入渓。入溪点付近はナメあり淵ありのいい感じだが、すぐに伏流となり、先ほど迷った所に出てしまった。涸れた枝沢ではなく、本流が伏流になっていたのだ。一旦道に上がり、しばらく辿ったところから再度沢に戻る。苔生した一枚岩の後、巨岩ゴーロとなる。そこを我慢すると3〜5mの滝が出てきてやっと沢らしくなる。そのあと4〜6mの滝やナメがありまあまあの渓相なのだが、とにかく水量が少ない。やがて10mの滝を皮切りに区切りのない涸滝の連続となった。稜線近くまで突き上げている。「水量がもっとあればなあ。」
登山道でしばらく休んでいるとハイカーが2組ほど通り過ぎて行った。この辺りはそれなりに登られているようだ。稜線を北に乗越して清水谷左俣を下降する。沢が出てしばらく下ると踏み跡を見つけた。渓相も大して面白そうにないので、その後も効率重視で仕事道?を拾いながら下る。途中に25m程の滝があった。2時間程で宇連川出合に到着。ダムが満水の時にはこの辺りまでバックウォーターになるようだ。清水谷右岸の河原にタープを張り、焚火もできて、暖かい夜でした。それもそのはず、ここはなんと標高230m。
翌日は清水谷右俣左岸沿いの林道をしばらく行って、ナメが見えたところから入渓。道はその後も続いていた。しばらくは平凡だが、中流部になると3m、5m、5m、7mと滝が続き、その上に15m滝。これは登れないので左岸から高巻く。8m滝を超えるとその上にも20mの滝。この沢最大の滝である。これも左岸から巻く。10mの岩棚を超えると抱岩川と同じように切れ目のない涸滝となって稜線に突き上げる。それにしても水量が少ない。再び「もっと水量があればいい沢なのになあ。惜しい。」
ここからは宇連山を経由して抱岩川中本谷左岸尾根の道を下る予定であったが、その道が見つからない。地形図にある道が実際にはないことはままあることなので、もう一本南西側の道を下ることにする。抱岩川左本谷右岸尾根に付けられている道だが、ただ尾根に沿ってまっすぐに刈り払っただけの道。急である上に松葉や照葉樹の落ち葉でつるつる滑るフェルト泣かせの道だった。へとへとになって昨日の入渓点近くに下山。車止めまで歩く間に雲行きが怪しくなり、温泉施設で汗を流しての帰りの道で本降りの雨となった。
1日目:ゲート(8:00)〜抱岩川出合(9:30)〜稜線(12:35)〜宇連川出合(14:40)
2日目:泊場(7:20)〜稜線(12:00)