奥利根:奈良沢川三ツ石沢~小沢二番手沢下降~ブサノ裏沢


ルート:利根・奈良沢川三ツ石沢、ブサの裏沢
日程:2012年8月15日〜18日
メンバー:L.吉原(記)、五十嵐、大塚

 前夜、湯檜曽駅の屋根を打つ強い雨、翌日からの山行への意欲を打ち砕くほどの強い雨であった。
8月15日(晴れ)湯檜曽駅=(タクシー)=矢木沢ダム=(渡船)=奈良沢BW〜三ツ石沢出合〜三ツ石沢大滝上
 重たい雲に包まれた山々を恨めしく眺めながら天気予報を唯一の救いとしてタクシーに乗り込む。民宿「やぐら」にて送迎車に乗り換えダムまで、ダムの入湖申請でひと問答の後、この時期に何故か貯水量30%の湖面に船を浮かべ奈良沢出合に送ってもらう。干上がった湖底から荒れた河原を歩き三ツ石沢出合へ。三ツ石沢は岩盤が発達し殆ど河原がない美しい渓相が出合から続く。また下部からスノーブリッジが残りその通過に悩まされが、殆どの滝は微妙だが通過可能で楽しい遡行が続く。途中スノーブリッジ懸垂からの幅1mのゴルジュや、大滝の流心登りなどイベント盛りだくさんで初日からお腹いっぱい。中流以降に昨夜の雨をしのげる様な適当な幕場がなく結局大滝上まで追い上げられる。源頭に近い場所に流れから5m上の草原を発見し今夜の泊り場とする。
8月16日(晴れ)幕場〜番手尾根〜二番手沢下降〜番手沢出合〜奈良沢川を下ゴトウジ沢出合
 心配した夜の雷雨もなく無事に朝を迎える。ツメにもたいした薮もなく番手尾根に突き上げる。番手尾根上から帰りのダム渡船の断りメールをして背水の陣、ブサの裏沢から巻機山越えの体力勝負を選択する。また、奈良沢川への下降は当初予定の三番手沢から下流の二番手沢に変更、多くの滝と雪渓の下降の苦労より、尾根上の薮を選択した事となる。難しい番手尾根からの二番手沢の下降を何とかこなしてガレ急V字谷を下って行くと、今にも崩れそうな危ういスノーブリッジが乱立するようになる。その余りの危うさに左岸の大巻きをしていると崩壊音が谷に響き渡る。30分程薮こぎをして危ういスノーブリッジ帯を越すとたいした悪場もなく番手沢本流に合流する。河原の番手沢を下降し初日の通過した長く暑い奈良沢川の河原を重い足取りで下ゴトウジ沢出合まで歩む。出合上の快適そうな台地を今宵の幕場ときめ、念願の豪快な焚き火の脇でごろ寝を決め込む。ロケーションは最高で快適な幕場であったが、夜のやぶ蚊の猛攻に閉口させられる。
8月17日(晴れ後雷雨)幕場〜ブサの裏沢〜巻機山(避難小屋)
 ブサの裏沢は前評判どおりの魅力的な遡行、下部では本流ならではの豪快なゴルジュと登れる大ナメ滝、そして広く大きなナメが続く。上ゴトウジ沢からは河原の間に5m前後の滝が連続するようになる。1400m付近の大きな滝の下のスノーブリッジの状態が恐ろしく悪く祈る思いで下を潜る。大きな滝は左岸から2ピッチで巻き、続く10mクラスの滝は登れるもの、小さく巻くことが出来るものと様々。巻きルートの状況から我々が今年の初遡行パーティーの様だ。最後の大滝は左壁側を快適に登る事ができ源頭部へと入っていく。後は源頭の穏やかな流れを想像していたが、残雪の状況が悪く苦しい巻きを連続させられる。最上部のビロードの様な緑の草原が最後のご褒美、折から湧き上がった雷雲で頂上からの眺望はお預けとなる。下山できる時間ではあったが今回の山行の余韻を楽しむべく避難小屋を今宵の宿とする。この選択で数時間後の雷雨を回避でき幸運だった。
8月18日(曇)避難小屋〜清水
 遅い出発でも8時過ぎには清水の桜坂の駐車場には到着でき山行は終わりとなる。
5日での遡下降の計画ではあっただ天候の関係で後ろにスライドとなり予備日がなくなった。三ツ石沢から番手沢下降の遡下降が順当な行程と考えていたが、天気めぐりの良さとみんなの頑張りで当初計画の通りの巻機山越えが完遂できた。天気とみんなの頑張りに感謝したい。またよろしくお願いします。

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