2012年8月25日(土) L長南、松之舎、佐藤琢
怪我もほぼ治ったようなのでリハビリ山行として組んでみましたが、谷川らしいいい沢した。
リハビリ山行に付き合ってくれたお二人に感謝。
朝発で谷川岳の慰霊碑下の駐車場に車を置いて出発。
林道を田尻沢を分ける少し手前の降りやすい溝程度の小沢から本流に出る。
真新しい先行者の足跡あり(後日、これは吉原夫妻のものと判明)。
平凡な渓相が続き炎天下でかつ渇水なので干上がりそうになる。
ザンゲ沢あたりはわかりにくい。なんとなく行くとザンゲ沢にはいってしまいそうになる。
ザンゲ沢を越えると渓相はまとまりだす。
8mほどの少しやらしい滝は巻かずに、琢摩くんにちょうどよさそうなのでリードの実践訓練ということで登ってもらう。ロープの屈曲、確保支点の作り方、登る前のルート取りに少し課題はあるが、あのくらいをまずはリードできれば及第点。あとは場数を踏めば課題は解決できるレベル。1時間強の実戦訓練だった(ここで吉原夫妻にぐっと近づいていたようだがまた離される)。
大滝は登りやすい。西黒沢は地形図上の三つ又ぽい、右岸スラブが目立つ渓相の先、8mほどの滝からのちょっとしたゴルジュ地形(地形図1450mあたりから北に延びる記号)が核心。
ただ水量が少なかったので沢型の大きさだけで本流を判断してツッコんだので、それだとザンゲ岩の地形図上の岩マークのゴルジュ地形に入ってしまった。本流はゴルジュ入ってすぐに右岸からちょろちょろと落ちてくる枝沢のような流れのようだ(ここでまた吉原夫妻に近づいていたようだがわかれてしまった)。
でもこのゴルジュ地形の中は面白い。フリーで登り、ロープを出し、空身で登って荷揚げと。松ちゃんはヒールフックだぁ、って楽しそうに登ってました。ほとんどボルダー状態。
その後、登山客の声が間近に聞こえ、地形図で登山道と平行のあたりかなと思いきや。我々はザンゲ岩下のゴルジュに入っていた訳で、登山道があると思って右岸にあがってみたら登山道の尾根ははるか先。それでも詰め上るよりは、笹薮はわけやすかったので、トラバースのほうが早いだろうと、トラバース藪漕ぎを繰り返し登山道にでた。
そこまで遊ぶと最終17時のロープウェイが危なくなり、熊穴避難小屋先からはトレランのようにで走ってギリギリ間に合った。
とてもリハビリ山行とは思えない、盛りだくさんで、愉しい山行となりました。
また、吉原夫妻は15分前のロープウェイで下山したらしく、とうとう最後まで奥さんにはお目にかかれませんでした。
(記:長南)
<コースタイム>
駐車場900-925入渓点-1030ザンゲ沢出合ー1120琢摩実践リード訓練1230-1240三俣1300-1310大滝-1400ゴルジュ-1550トラバース1620登山道-1700天神平
<1/25000地形図>
茂倉岳、水上