2012年10月13日 L増田、斉藤
当初は谷川の檜又谷ススヶ沢の予定であったが、より天気の確実な方面へということで、急遽承認をいただいて八ヶ岳・立場川ノロシバ沢に転進した。私にとっては初めての八ヶ岳の沢だ。斉藤さんはアイスで広河原沢には来たことがあるとのこと。
舟山十字路から林道が沢を横切る「広河原」まで車で入ることができ、そこから歩き始めて旭小屋から沢沿いの道を少し行って入渓。
下流部は堰堤が3つあり、その上は始めゴーロが長くてだれるが、それを過ぎるとナメや小滝が少しずつ出始める。梯子のかかるCS2m滝を超え、巨岩の間を潜り抜けるように通ると、沢が大きく左に曲がりノロシバ沢との出合になっている。今シーズンはルートミスが多いので、ここは慎重に確認してから入る。
ノロシバ沢に入り5m、10mナメ滝を超えると、両岸が切り立った井戸底のような地形となり、小滝やナメがあって面白い。特に困難なところはないが、中流部のCS3m滝は残置シュリンゲをあぶみにしてずり上がるように登る。斉藤さんに先行してもらい、私は確保してもらって何とか超える。上流部は所々凍ってベルグラ状になっているため、滑らないよう慎重に足を置く。水が冷たい。
井戸底のような地形は源頭部で若干広がり、見上げると青空をバックにして紅葉の源頭部がきれいだ。そのまま沢筋を忠実に詰めると藪漕ぎなく権現岳下「ノロシバ」近くの登山道に出る。
「ノロシバ」は見晴らしのいいところで、晴天で権現岳、編笠岳、阿弥陀岳の他、遠くには北・中央・南アルプスの山々が見える。紅葉も見頃だ。昔はここで狼煙を上げたところからの命名と推察。八ヶ岳の中では比較的マイナーなルートと思っていたが、最近の登山ブームの影響か多くのハイカーが通る。
青年小屋の前にも多くのハイカーがいて、テント村までできていた。そこから西岳を経て出発点の広河原に戻った。当初は河原で焚火・宴会をして泊まって帰るつもりであったが、河原までは少し距離があることと、前夜とても寒かったこともあってモチベーションが上がらず、風呂に入って帰ることとなった。豚肉の味噌漬けを食べ損ねたのは残念。
<コースタイム>
広河原(6:50)〜堰堤上(7:50)〜ノロシバ沢出合(9:30)〜稜線(12:25〜13:00)〜広河原(15:50)