吾妻:天元台スキー場〜中津川源流部〜継森〜中吾妻山北方P〜谷地平〜東大巓〜大沢下り

2013/03/23 吾 妻:天元台-中津川源頭-谷地平-大沢下り

日程;2013年3月23日〜24日
ルート;天元台スキー場〜中津川源流部〜継森〜中吾妻山北方〜谷地平〜東大巓〜大沢下り
参加者;L守屋、長南、増田

 

前夜は安達太良高原SA泊。福島飯坂ICで降りて大沢駅を目指すが、福島県側から大沢駅に向かう道は冬季通行止めで、車は米沢駅前の駐車場に止めて、バスで天元台スキー場へ向かう。ゴンドラとリフト3本を乗り継いでゲレンデトップへ。天気は弱い冬型が残っていて雪となっている。

まずは中大巓と西吾妻山の鞍部を目指し、鞍部周辺の広大な斜面を中津川に滑り込む。風は強いが次第に晴れ間が見えてきて、予報通り回復傾向にあるようだ。雪で埋まった沢を快適に下り、左岸から合わせる沢を2本見送ると、所々穴が開いて流れが顔をのぞかせるようになる。計画ではヤケノママまで行くことになっていたが、次第に両岸が狭まってきており、ぽっかり口が開いているところもあるので、進退窮まる前に左岸の支流から谷地平方面に乗越すことにした。東大巓と継森の鞍部に突き上げる沢だ。途中、流れが出ている箇所があり、スキーを担いで一瞬の沢登りとなる。

時間的に本日中に東吾妻山までは厳しいので、計画を変更して鞍部から継森経由中吾妻山〜谷地平とする。針葉樹の森を南下し、中吾妻山北方の1933mピークを踏む。三角点のある中吾妻山は1930.6mで、無名のこのピークの方がわずかに高い。というわけで中吾妻山は省略して、ここから谷地平に下ることにする。この下りが今回の山行の中で一番疲れるところであった。ガリガリの急斜面に加えて、針葉樹から落ちた雪の塊が氷化し、デコボコの石ころ道のようになってしまっている。

何とかそこを乗り切って谷地平へ続く緩い斜面に出ると、今度は大倉川が目の前に立ちはだかる。尾瀬の猫又川のような感じかと想像していたが、それよりはるかに川幅が広い。またもやスキーを担いで飛び石伝いの渡渉。結構楽しい。少し戻って左岸の支流を行くと今夜の宿である谷地平避難小屋に着く。小屋は三角屋根の平屋。真ん中が土間になっていてコの字型に幅の広い床が張られている。きれいな小屋だ。目の前の沢で水が取れるので水作りの手間もない。誰もいないので奥に広々と陣取って宴会となる。夜は風が吹いて屋根が音を立てていたが、外へ出ると月明かりに雪原が照らし出されて幻想的な風景が広がっていた。

翌朝は快晴。雪が緩むのを待つつもりで少し遅めの出発とする。一晩お世話になった快適な小屋を後にして、台地を登ると谷地平が広がっていた。雪原を横断して大倉深沢との二俣から本流沿いに登る。この沢は雪に埋まっていて滑れば間違いなく快適だろう。次の計画が色々と頭の中に浮かんでくる。

快晴の下、汗をかきながら稜線に出て東大巓を目指す。東大巓直下の広大な斜面では強風のためストックを握る手に力が入る。頂上でシールを外し、まずは明月荘に向かって滑り降りる。いよいよ大沢下りの始まりだ。明月荘を超えて大小屋沢左岸尾根に乗り、斜面を快適に下る。先行者のトレースあり。林道に下る急斜面「忠ちゃん転ばし」は一度立岩の方へ行ってしまい、壁に阻まれて登り返す。沢に滑り込むような形で林道に出る。

ここからの林道下りは快適だ。所々ショートカットしながらどんどん距離が稼げる。牧場はまるでゲレンデの様だ。最後は大沢駅への道を外して大小屋の集落に下山。タクシーを呼んで米沢駅に戻った。

クラシックルートはやはりいい。独創的な線引きも面白いが、未経験の山域では古くから使われているルートを行ってみるのもよい勉強になる。この山域では今まで天元台スキー場〜グランデコスキー場間の領域しか知らなかった私にとって、東側と北側に大きく経験領域を広げることができ、また次の構想も抱くことができた。計画・ルート先導していただいたお二人に感謝である。

 

〈コースタイム〉

23日 ゲレンデトップ10:0010:25鞍部(1910m)11:30中津川二俣(1570m)11:4512:50鞍部(1760m)13:40継森南方鞍部13:5014:10(1933mP)15:30大倉深沢15:4016:10谷地平小屋

24日 谷地平小屋7:5510:35東大巓10:5012:30林道-13:30牧場−14:10大小屋

 

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