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2013/07/20-21 足尾:泙川三重泉沢本沢右俣〜三俣沢ス沢下降 |
ルート 足尾・泙川三重泉沢〜三俣沢ス沢下降
日 程 24年7月20日〜21日
参加者 L増田、松之舎、タクマ
三重泉沢、全くしらないでエントリーしたのだが後で八丁クラガリのゴルジュをネットで見た時はオレいけるのか?と思ったが、ワクワクしていたのも事実だった。。
前夜に道の駅の建屋で泊まったのだが、ウチラより遅くきたグループが建屋の横にテント張ったのだが他にいくらでもテント張れる場所があるのにワザワザ近くに張る事ないよなぁ。近いと音で気をつかうだろうが、、これ同じ場所で2回目の出来事。。
泙川の林道をいつものゲートまで車を走らせていると奈良のかなり手前に工事用のゲートが!さすがにココから歩いて行く距離でもなしと、どうにかゲートを開く方法を探していたら単純にクランプで止めている事が発覚し手持ちのラチェットでシコシコボルトを緩めてゲートを開けて突破成功!(みんなラチェットは車に積んでおきましょう)
予定通りゲートに着いたら先行車1台で釣り師が1人いた。釣り師はバイクをゲート下にくぐらせて行くみたいだった。なんでもタイミングが悪いと警察が監視していてバイク通行を阻止するという話をしていた。なんて暇な警察だw
三重泉沢入渓直後の堰堤を越えた河原で休憩を取っていると堰堤から一人こちらに向かってやってくる人が、なんか大きく手を振っている。自分も釣られて手を振るが(今そっちで松さんがキジ撃ちしてるんですけど、、)と内心思っていた。
手を振るからなんか知り合いなのかと思ったが彼の事を全くしらない。一体だれなんだ。
アナタ、、しかもカレの装備が沢登りではないし、聞く所によると滝ノ沢方面の山に向かうとの事、釣り師用のポケットがたくさんのベストを着て右手には草刈り用の鎌を持ち、左のショルダー部分にはサバイバルナイフを装着!「なんで鎌?」と聞くと「クマが現れた時用」との事、、、多分、、ムリっ!
気分新たに先へ進むと堰堤が、ココは左岸にルートができているのだが意外と立ったトラバースでカラダが慣れてないウチはちと怖い。しばらくしてゴルジュ帯が始まった。
1.5mの深い淵のナメ滝、実は数年前はこの上に直登難しい3mの滝があったのだが今は崩壊してすんなり通れる。さてこのナメ滝右側を泳ぎへつって取り付きたい、増田さんが初陣するが後一歩で手が無いみたいで敗退。そうなるとツルツル左壁にある残置ハーケンしかない。ツルツルでハーケンまで届かないのでショルダーしてもらい捨て縄をセットそこにスリングを足して、それを左手で掴んで右手を遠くのガバホールドにボルダチックで突破。後は松さんは同じで増田さんはお助け出して右へつりコースで増田さん曰くあと少しがんばれば手があったとの事。
その後直登不可の3m2条の滝が現れた。奥に4mの滝も見える。ココは当然巻きなのだが右岸側に岩壁の斜めバンド沿いにロープが張ってある。どう考えてもこのロープで巻くには悪すぎる。しかしロープを張った人は良く行ったものだ。ウチラは左岸で巻きを始める。全般的に三重泉の巻きに言えるが斜度がキツ目で木が安定して掴める所が連続してないので怖く感じるが木の根っこを上手く見つけて掴んでいけば意外と安定して巻けると思う。
今回ザイルが30m1本だったので懸垂出来る低い場所がなくズルズルトラバースして結局懸垂できたのはゴルジュ帯一つ飛ばした所だった。しかも2mくらい足りなくお助けで2m降りてそこから15m懸垂で沢に降りた。70分の巻きだった。
そこからスグにゴルジュの淵奥に4mCSの滝が見えたこれも直登不可なので左岸を小さく巻いたら残置あり、そこから滝の落ち口に懸垂、その奥にも5m3条の滝がココは左のCSの滝は取り付くまでに濡れるし登れるかわからない。右もとても登れないと思っていた所、右壁上部クラックに残置ハーケンが!わかる!わかる!やりたい事はハーケン打ってアブミ作ってトラバースでしょ?
オレはコレがやってみたかったので早速志願、途中まで残置ハーケンが打ってあるのでシュリンゲアブミのセット2つを作って、いざ出発!アブミ自体が初体験でシュリンゲのアブミは安定感悪そうだなと思っていたら意外に乗りやすい。ハーケンを1つ打ち足しなんとか突破。
突破したのも束の間、深い淵が現れ泳がないといけない。右側を行ける所までいってから左壁に泳いで取り付き突破。その後8mの滝を右から軽く巻き、手前に洞窟がある5mの滝に差し掛かった多分最後のゴルジュ帯のスタートであろうこの滝は右壁バンドを利用して越えていくとおもわれたがちょっといやらしいので右ルンゼを登ってトラバースして巻こうとなった。しかし、このルンゼの登りが今回一番渋いとはこの時はしらず。。
松さんが先に登ってあとからついて行くのだが、コレが渋い登りをしていて結局お助け出してもらって登った。松さん、よくザック背負ってトップで登れるなあ。。
巻き終わった所で滝ノ沢出合い、小さな滝を越えて行くと広河原にでた。本当は奥の二俣で泊まりたかったがゴルジュ脱出に時間がかかってしまった為、ココに泊まる事にした。
それにしてもこのテン場虫がいなくて快適だった。2日目は岩色が乳白色になり沢が明るく感じた。全て直登出来る快適な滝群でグングン標高を上げていき、ナメ地帯を通り奥の二俣で水がなくなったので補充して右俣に入った。右のカレ沢は浮き石が多くすごく歩きずらかった。
1927mピークで休憩して西に伸びる尾根を少し下降してからス沢に下降、出だしの笹藪が濃いのと急降下なのでそのまま座って笹藪スライダーをかましていたら先輩方から一言「ズボン破けるよ」てへって思いつつもズボン+靴底でスライダーして下っていった。
ス沢に合流してからはロープも出さずに快適な下降が始まった。そのまま湯之沢出合いまでガンガン降りていき休憩をとった。この後右岸の小さな沢を遡行して林道に出るのだが上がっても上がっても林道が現れないので心配していたが地形図より100m上がった所に林道はあった。そこからゲートまで2時間半ノリノリで歩いていった。
下部のゴルジュ、上部の滝群、笹藪スライダー等、変化があって楽しい沢でした。でも林道長いけど、、
今回は巻きの下降ルートが読めなかったのが経験不足だと痛感しました。
次回、コッチ方面の時には老神温泉で満州餃子絶対食べるぞ!
(記 タクマ)
<コースタイム>
{1日目}ゲート6:53〜入渓7:53〜滝ノ沢14:45〜広河原16:10
{2日目}広河原6:20〜奥の二俣9:32〜1927P 10:10〜湯之沢14:19〜林道15:05〜ゲート17:55
<地形図> 皇海山
以上、よろしくお願いします。