二口:名取川大行沢〜カケス沢左俣

2013/08/03-04 二口山塊:大行沢〜カケス沢左俣

ルート 二口・名取川大行沢〜カケス沢左俣

日 程 2483日〜4

参加者 L関、佐藤、タクマ

 

 前日に雨が降っていたみたいで水量が増し増しになっている大行沢入渓からキレイなナメでワクワクさせる。歩いてスグにナメゴルジュ帯が現れる。水量増し増しのせいで普段歩ける所が歩けない、、きわどいヘツリで進んでいくがなかなかショッパイ、反対に移ろうと急流に足を入れた瞬間ズルっと滑って川の流れの中に、とっさに岩を掴んで流されずにすんだ。その時残りの2人はワタシと反対のルートでヘツって突破。(ちっなんだよ)と思ったもんだがルートを読めないワタシが悪いな。。

 スグに沢幅が狭くなって水流が強くなっている箇所に突入した。もうどこもツルツルなのでルートがわからない。しかも巻くのも容易ではない。とにかく左壁を使って行く事はわかったが手も足もでず撤退を決める。あ〜ゴルジュ突破のメインが消えた、、(水量が少なければ水流の中にスタンスがありいけたみたいだ)

 しかたなく入渓地点まで戻って大東岳裏コースを歩いてゴルジュ終了地点から入渓することにした。さすがの水量で水線通しで行く事は出来ず、左岸右岸を使ってなんとか進む、しかし沢を徒渉しなければならない時が何回もあり、時にはパンツまで濡らして渡った。

 さらに大行沢はゴーロが巨岩帯なのでなかなか進むのに手間を食う。直登する滝が二つあるのだが今日の増水で行く事は出来ず。一つ目はスグ左岸から越えて、二つ目の二段の滝は少し悩んだが30mくらい戻って左岸の急な斜面を30mくらい登り尾根に出て尾根沿いには行かず、そのまま真横にトラバースしていき一度沢型が通り過ぎて、2度目の沢型から降りていった。しばらく歩いてやっとこさナメ地帯に突入したと思ったらすぐカケス沢の出合いにたどり着いた。今日は本来ならばカケス沢右俣を遡行するつもりであったが水量にやられて時間を食ってしまった為、右俣は中止して明日左俣だけ遡行する事にした。出合いの所はキレイに整地してあり快適なテン場となった。

 朝食事をしていたらカケス沢に2パーティー先行したのが見えたが右俣に行くのでうちらには関係なかった。しかし、食事中に横を通り過ぎられるのは気持ちよくないな。。

 カケス沢左俣はこれでもかあ!って具合にナメナメナメの沢でとても楽しい!ほとんどの滝は直登できて優しすぎず難しすぎずで緊張感がちょうどよい。14m連続2つの滝上段で念のためにロープを出した。極上のナメを遡行して次の難所は8m連続2つの滝、下段は右側左側同時に登って、上段は右側を登ってもらいお助け出してもらった結構辛い。そして左俣一番の核心であろう16mの滝、一見登れそうなのだが中間支点が取れそうもなくノーザイルで登れるほど度胸はなかったので左岸の灌木から這い上がって巻いた。その後も極上のナメナメを遡行して最後倒木が多くなり進みづらく、沢型も崩壊していたため左岸を適当に詰めて登山道へ。

 少し急な道を下るとカケス沢右俣にでた。もう一つの楽しみ北石橋だ。まあ本当なら右俣遡行して出会いたかったがコレはコレで良しとしよう。今の北石橋が出来るまでどのくらい時間がかかったか想像もつかないくらい圧倒的な自然の建築物だ。北石橋で食事を取りテン場へ戻った。

 帰りの大東岳裏コースは所々崩壊しておりロープや鎖で補強されていたが最近崩壊されたと思われる場所に頼りないトラロープが中途半端にブラ下がっており一般の登山客は怖いだろうなと通り過ぎた。この下山時に地震の地鳴りがあったみたいだがワタシは気がつかなかったなあ。下界までくると二口沢と大行沢の出合いは川遊びをしている家族連れでゴッタかえしていた。あー夏なんだ。一気に現実に戻される自分がいた。

 

(記 タクマ)

 

<コースタイム>

{1日目}駐車場入渓(8:13)〜ゴルジュ敗退(8:36)〜再入渓(9:26)〜カケス沢出合い(15:05)

{2日目}入渓(6:49)〜16m滝(8:24)〜北石橋(10:22)〜駐車場(13:15)

 

<地形図> 作並・山寺

 

以上、よろしくお願いします。

Pocket
[`evernote` not found]

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください