朝日:荒川中俣

2013/8/10-14 朝 日・荒川中俣

日程:2013年8月10日〜13日
ルート:朝日・荒川中俣
参加者:L増田、五十嵐、琢摩

8/10 前夜、道の駅に泊まり、早朝から車を走らせる。順調に8時ごろ小国町に
入り、大石橋まで後少しと思ったが、針生平

手前カーナビの誘導で細道に入る。あれ?!すぐ舗装がなくなり、草が生い茂
る。進むのは無理と判断し、バックで戻る途

中で脱輪。自力脱出は不可能でJAFを呼ぶ。1時間ほどでJAFが到着したが引き上
げに時間が・・・。
悪戦苦闘の末、車止めの大石橋にを出発したのが昼頃。天候は曇り。荒川本流
は前夜の雨のため笹濁りで増水。とりあえ

ず大玉沢出合をめざす。かつて水面ぎりぎりにかかっていた1本橋はすべてりっ
ぱな橋に整備されていて、安心して通過。雨

はパラつく中、本流の水量は多いしだんだん不安になる。大玉沢出合につくころ
ようやく晴れ間が見えるようになった。な

んとか行けそう。予定どおり大玉沢から入渓。最初の5m滝はブッシュをつかみ右
から、続く5m滝は左のスラブから越える。

水量が多く川幅がせばまると流されそうだ。ゴルジュをぬけるとしばらく広い河
原が続きホッとする。ふたたび狭まり、淵

を泳ぐ。気の抜けない徒渉を繰り返しながら、大帯沢出合へ。広い河原で焚き火
を楽しむ。夜中、急に雨が強くなり、ター

プ下部が水につかったため、一段高い台地に移動。タープを張りなおし、なんと
か横になることができた。

8/11 朝には雨が上がり、水位は大分減ったようだが、昨日到着したときよりも
増水しているため様子を見る。1時間ほどで

天気も大丈夫そうになり出発。最初からゴルジュ(泣)で気を抜くと流されそう
だ。緊張しながらルートを見定め、主に左

側をへつる。毛無沢手前の右曲部に雪渓がかかる。両岸との間が離れていて取り
つくことができず、中が暗くて出口も見え

ない。左岸、雪渓手前の岩場を10mほど登り高巻いたがわるかった。雪渓の出口
はきれいに開いていたので、くぐれたかもし

れない。
今度は主に右をへつりながら進むと左から毛無沢が入る。大きな雪渓が残り白
煙を吐いていた。12時をまわりようやく曲

滝に到着。逆くの字に落ちる豪快な滝だ。右岸から高巻くが、樹林帯にあがると
ころが悪く、琢摩君が空身で登って荷揚げ

する。白いナメ滝を越えると、また雪渓。中をくぐりいったん出るが、行く手を
崩壊したブロックが塞ぐ。水につかってい

ては身体が冷える。ぐらつくブロックを慎重にえらびながらブロック上にあが
る。左かべとの間にすきまを見つけくぐる。

ずたずたのブロックを横目にみながらおそるおそる進む。行けるけど恐ろしさか
ら戻りたい気持ちになり、増田さんに助け

を求めたら「行くしかありません」とのお言葉。きびしい〜。最後はハーケンを
支点にクライムダウン。不安定なブロック

の中を通過できたのはラッキーだった。
ようやく綾滝につく。簡単にくぐれると聞いていたが、ものすごい勢いで落ち
る滝。どこをくぐるの?ずたずたのブロッ

クの通過に疲れて、私は思考回路が働いていなかった。増田さんとたくまくんが
行ったりきたりしていろいろアドバイスし

てくれ、なぜか行くはめに。滝の水流裏にハーケンがあり支点をとり、それにつ
かまり滝裏に突っ込む。足がつかない!一

瞬ぎょっとしたが、もぐるとなんとか足先がついた。すり足で水流をくぐり、息
もたえだえ休みながら側壁を登る。セルフ

をとり・・・しまった!ロープが水流に流されている。水流裏の支点にクリップ
を忘れてた・・・。水音で声は届かないの

でなんとか手振りで伝える。
綾滝の先はゴルジュ。16時を回っていたらしく綾滝上の河原がテン場となる。
軽く整地し潅木帯までフィックスロープを

張る。焚き火はなかったが、とにかく疲れていて着替えればOK。たくまくんが、
疲れの中食事を準備してくれたが、あまり

食べれなかった。この日は、はやめに就寝した。

8/12 朝一番から長淵の高巻き。前日に張っておいたフィックスロープを辿って
灌木帯に上がり、そこからトラバースして

ゴルジュの出口に降りる。ゴルジュの先に雪渓が見える。雪渓の中で西俣沢が出
合っていた。小走りに駆け抜けて通過。西

俣沢を越えると水量がぐっと減り、ようやく2日間のプレッシャーから開放された。
ようやく大滝。大滝は両岸がぐっと狭まった中に3段の滝で下から見る感じで
は大きな感じはしない。左岸の岩とブッシュ

の間をめざして高巻き、50mロープの懸垂1ピッチで草つきからルンゼに、さら
に1ピッチで河床に降りた。(約1時間20分)
そしてようやく二俣。大休止の後、いよいよ中俣へ。ゴルジュの中を滝が連続
し弱点をさがしながら1つずつ越えて行く。

行けなさそうで行けるところが楽しい。屈曲部に雪渓が残り、左岸を高巻いて雪
渓上に懸垂で降りる。雪渓の上に落ちてい

るブッシュを杖にすすむ。20mの滝のところですっぱり雪渓が切れ、両岸との間
もあいていて慎重に落ち口をさがす。左側の

先端、懸垂で降りることにする。ころがっている木片を石で押さえて支点にした
が、加重のバランスがわるく、最初の増田

さんが懸垂すると動いてしまってとっさにたくまくんと押さえる。修正補強し、
たくまくん、私の順で懸垂。無事でした。

20m滝の下は崩壊したブロックが積み重なっていて絶望的な感じだったが、ブ
ロックをよじ登り左岸の支流を登ることに成

功。そこから中間の岩場をトラバースして本流に降りた。降りたところからまた
雪渓。これは簡単に上がることができ、奥

の二俣まで絶景を楽しみながら歩いていくことができた。ちょうど16時過ぎ。ブ
ロックの横のガレ場を整地して河原の真ん

中に3人分のスペースを作りテント場とした。力をあわせ、無事にここまで来れ
た。稜線が見える安堵感、満天の星空、焚火

、しあわせな夜をゆったりすごす。

8/13 奥の二俣を右へ入る。10m滝を水流沿いに越え、ナメ、小滝の連ばくを越
えると、稜線直下の雪渓が見えた。近づくと

急な雪渓で登ることはできず、右の斜面を慎重に巻き上がり稜線に出る。稜線に
はかつて踏み跡があったらしいがほとんど

なく、膝下のヤブをこいで西朝日岳に到着。ここからは縦走だ。気持ちを切り替
えひたすら歩く。お盆でありながらほとん

ど人に会わない。静かな山を楽しみながら中岳、大朝日岳、平岩岳、大玉沢出
合、大石橋。約8時間。長かった。暑さと疲労

でばてばてになりながら、なんとか暗くなる前に車につくことができた。

前半は増水とわるい雪渓で修行のようだった。後半はお天気もよく、へつりや
滝を楽しむ余裕ができた。念願の荒川中俣

、老体むちうち行ったかいがあった。増田さん誘っていただいて本当にありがと
うございました。要所要所の冷静な判断、

助かりました。沢はあまり一緒に行ったことがなかったからか、たくまくんの
言っていることはわからないことも多々あっ

たけど、次はもう少し理解できるかな。3泊4日かかりましたが、やはり、夏合
宿、よかったです。お二人に感謝!

(記:五十嵐)

<コースタイム>
8/10 大石橋12:35〜大玉沢出合14:15-14:45〜大帯沢出合16:40
8/11 大帯沢7:40〜曲滝手前の雪渓10:00〜曲滝12:30〜曲滝上13:10〜綾滝上の
河原16:10
8/12 出発6:35〜ゴルジュ先7:40〜西俣沢手前雪渓8:10〜大滝下8:40-9:00〜大
滝上10:20〜東俣出合10:25-50〜20m滝上

15:40〜奥の二俣までの雪渓15:55-16:15
8/13 奥の二俣7:05〜稜線9:55〜西朝日岳10:25-55〜大朝日小屋12:15-20〜大朝
日岳12:35-13:00〜大玉沢出合17:10-20〜車

18:50

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