上州:武尊川本谷

2014/7/12上州・ 武尊山《武尊沢》

日程:2014年7月12日(土)
ルート:上州武尊・武尊川本谷
参加者:L増田、斎藤、小南、佐藤(琢)

 

私にとって今シーズン初めての沢。楽できれいな沢ということで、登山体系に「遡行部分は短いが、ゴルジュと小滝が連続していてスッキリした遡行が味わえる。」と紹介されているこの沢を選択。好天に恵まれて気持ちのいい山行ができた。しかし、行き帰りの登山道は予想した以上に長く、やはりシーズン初ということでとても疲れた。

武尊神社の駐車場に車を止めて歩き出す。入渓点までの登山道は長くて結構登る。共同装備の重荷が応えて、早くも大汗をかき息が上がる。入渓点で琢摩君にお願いしてロープを持ってもらうことにした。

登り始めはゴーロが続き、登山体系に言う「スッキリとした遡行」に疑問が浮かぶが、3段の斜瀑を皮切りに、ナメやナメ滝が連続し飽きさせない。ナメ滝とも斜瀑ともつかないところをフリクションを利かせて快適に登る。

やがて斜瀑の先に雪渓が見える。左から登って雪渓の上を歩くが、降り口が急でちょっと悪い。その上にも雪渓があるがこれは下を潜る。

両岸がすり鉢状の草つきとなるが、流れはナメで、快調に行程を稼ぐ。10mの滝は斉藤さんがリード。右から取りつくが、最初の3mほどが垂直に立っている。それを超えた上部は、傾斜は落ちるが滑りやすく緊張は解けない。後続はロープを出してもらって登った。5の滝は左から直登。両岸の岩壁が威圧的にそそり立つ。続く20mの斜瀑は、下部と上部は簡単に登れ、中段は左壁を手掛かりにへつる様に登る。

やがて沢は開けて正面に目指す稜線が見え、源頭部の雰囲気となる。振り返れば剣ヶ峰〜獅子ヶ鼻山の稜線。彼方に見えるのは上信越国境山群か。吹き渡る風が心地よい。思わず「気持ちいー」。詰めは水流の多い方へと辿り、最後は左へ逃げて、ほとんど藪漕ぎなく、沖武尊西方の登山道に出た。登山道からは、反対側の燧ケ岳、至仏山、平ヶ岳などが見える。奥利根の山々は沢筋にびっしりと雪が残っていた。

ここからは手小屋沢避難小屋経由で下山。木の根が張った急な道で、鎖場や梯子が続出し、結構時間を食う。日本百名山である武尊山(沖武尊)に登る沢山の中高年ハイカーとすれ違いながら下った。

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