北ア:北又谷〜似虎沢下降

2014/9/6-9北 ア:北又谷〜似虎谷下降

山域:北アルプス・黒薙川北又谷〜似虎沢下降
日程:2014年9月6日〜9日
メンバー:L吉原・佐藤・五十嵐

9月6日 前日の雨の影響が心配ではあったが、予定通り越道峠から入山し支流下降から北又谷へ入る。流石に北アルプスの流れは強くかつ冷たい。魚止め沢でいきなり鮮烈な出迎えを受け、予想以上の本流の流れに水への恐怖心を再認識させられる。それでもへつりと渡渉で何とか進み大釜へ、ゆるく大きく渦巻く大釜ではあったが幸運にも岩を捉えられ消耗せずに進むことが出来た。恵振谷出合先に落差は小さいが何ともならない又衛門滝があり左岸より小さく巻き懸垂で一つ上の滝上に降りる。しかしながら流れに戻っても容易に進ませては貰えず、厳しいへつりと小さい巻きで又衛門谷まで進むと沢が開け今日の泊まり場とする。今日の遡行4cm!「圧倒される流れと冷たさ」が印象の一日であり、豪勢な焚き火で身体を温め眠りにつく。
9月7日 夜半頃よりまさかの雨音、明け方上がるが食事時に一時雨がひどくなり、ただでも厳しい遡行が更に厳しくなりそうな不安を抱えつつ用意を進める。降雨の女神はまたしても微笑んでくれ出発の頃から青空が広がり始め、今日も冷たい流れに震えながらも気持は前向きで歩みを進める。ミズカミ沢出合付近からしっかりと泳がされるようになり陽射しを求めて震えながら進む。白金沢出合の僅かな陽だまりで暖をとりながら緊張を解く。すぐに白金滝に迎えられ偵察で活路を見出すものの陰湿さと寒さを理由に左岸から小さく巻き漏斗沢出合付近で沢に戻る。漏斗沢を分けるとやっとふつうの?沢となり楽しむ余裕も出てくる。三段の滝は左岸の鋭利なカンテより左岸を巻くと開けた河原に懸垂できる。この先は黒岩沢までの間に6m滝はあるものの通過に困難はなく、意外にも二日目の昼過ぎには黒岩沢出合を越えることが出来た。河原が多くなった流れに立派な猿ヶ滝がかかりまたしても左岸から巻くと一層のんびりとした優しい渓相となる。緩やかに楽しみながらのんびりと歩き薪集めの必要がないラッキーな河原で終了とする。星空、そして明るいほぼまんまるお月様が優しく見下ろしてくれるが、焚き火をしても寒さで震えるほどである。
9月8日 源流部には何もないと思っていたが、意外と楽しいイベントがあり飽きさせない。1270m鞍部を目指し右岸の支流に入るが、やや西側の尾根上に出る。似虎谷下降点の選択はやはり定石どおりコルからとは考えていたが薮のないラインを見つけ下降に映る。地形図どおり急峻なただの斜面で結局ガレ沢につくまでに0.5+1+0.5Pの懸垂、さらにガレ沢に掛かる小滝で懸垂を多用する羽目になる。最低鞍部からの沢筋にも大きな滝、さらには雪渓もあることから下降点の選択に決定的な誤りはなかったということにした。ガレの多くなった沢筋を、日に日にハイレベルとなる幕場の選択に背を突かれるかのように下だり、最上流の堰堤で幕とする。今日もお月様に見守られ盛大な焚き火のそばでごろ寝とした。
9月9日 次々と現われる堰堤を越え、取水口より林道を下り大平まで。
 さすが名渓「北又谷!」寒く疲れる山行ではあったが、充実した思い出深い山行となった。(記.吉原)
<コースタイム>略
<地形図> 小川温泉、親不知
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