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2014/9/20越後・ 水無川デトノオオナデ沢 |
ルート:越後・水無川デトノオオナデ沢
日程:2014年9月20日(土)
メンバー:L佐藤、五十嵐、関
デトノオオナデ沢は大滝と源頭に広がる赤いスラブが気になっており、また詰め上げた荒山からは真沢や北沢等、水無川源流域の展望台との話で、かねがね機会を覗っていたが、今回やっと実現した。元々は北沢を計画していたものの、私の膝の調子が悪く、日帰りに転戦したのだけれど。
前夜に水無川森林公園で仮眠。朝6時過ぎに出発するも、途中で私がヘルメットを忘れたことに気付いて車まで戻ったりと、すっかり遅くなってしまう。モチガハナ沢先の極楽尾根への登山道を分けると、デトノアイソメまでの山道が不明瞭になっている。そこで、今回初めて鉄製の大堰堤へ降りて本流を遡行したが、初めはそれなりのゴルジュで楽しい。ただ、次第に川原状になり、デトノオオナデ沢が正面に見え始めてからも意外にデトノアイソメまでは長く感じられた。デトノアイソメには、まだ9月中旬なのに雪渓が全くない。(昨年は9月末でスノーブリッジが懸っていた。)
なので、今年は越後の沢がチャンスで、北沢を変更したのは失敗だったかなと思った。(しかし、10月上旬の滝ハナ沢は雪渓が多かった。)
さて、落差のある不動沢に入ると、すぐ西不動沢を分け、15分程でデトノオオナデ沢出合だ。大滝がもう見えている。身支度を済ませ遡行を開始するが、水量が少ないため3段滝を越して左に曲がると、大滝が聳えていた。下2段はフリーで登れるが、やはり所々ぬめっている。3段目は立っており、ザイルが必要だ。ここはフェルトソールの関さんにリードをお願いする。中央部はぬめっているので、右の比較的乾いた壁をルートとし、支点は細いブッシュや草を束ねたもの。効くとは思うが、高さがあるので、リードではプレッシャーがかかるだろう。最上段は少し傾斜が緩むが、滑落すれば大事故になるので、ラストの私がツルベで登った。
滝上からゴーロになるが、すぐに赤いスラブが見えてくる。アクアステルスの良く効く20mのスラブ滝を2つ越すと、赤いスラブの基部がすぐそこという感じ。デトノアイソメ手前からは急に見えたスラブも下から見るとフリーで行けそう。実際、荒山直下まで、ノーザイルで登れた。最後はさすがに急になり、岩も脆そうなので鉱山道尾根に上がる。尾根からは、情報のとおり真沢や北沢等、水無川源流域の展望台で、関門の滝や二俣の幣ノ滝、北沢の大ナメ滝が見事だった。
時間が押していたのと鉱山道尾根が初めてということから、荒山山頂は近いが諦め、尾根に出た所から下山を開始。踏み跡は不明瞭だが、天気も良く視界が効くので、とりあえず尾根を外さないように下降していくが、2度左の尾根に入ってしまい軌道修正をする。最後の方は踏み跡がハッキリし、鎖やペンキの目印も出てきて、2時間半弱で出合まで戻れた。しかし、本流を戻るうちに暗くなり、大堰堤手前のゴルジュで少々手間取ってしまった。 (記.佐藤)
<コースタイム>
水無川森林公園(7:35)〜デトノアイソメ(9:15)〜出合(9:30-55)〜大滝上(12:20-12:55)〜源頭スラブ下(13:30-13:50)〜鉱山道尾根(14:30-14:45)〜出合(17:05-15)〜森林公園(19:30)
<地形図>
八海山