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2015/02/07鎌倉山~大滝沢 |
日程:2015年2月7日〜8日
ルート:南会津・鎌倉山〜大滝沢
参加者:L増田、関
以前に雑誌で布沢川大滝沢の存在を知り、冬に行ってもさぞかし面白いのではと思い、鎌倉山、吉尾峠と結び付けた山行を計画。結局ルートミスなどがあって吉尾峠は行けなかったが、鎌倉山や大滝沢源頭部の不思議な地形を見ることができ、天気にも恵まれてまずまずの山行となった。
7日:前夜は「道の駅 下郷」に宿泊。外は−10℃の寒さだが、車の中でぬくぬくと寝ることができた。下郷〜会津田島〜舟鼻峠を経由して昭和村野尻集落から入山。除雪終了点からしばらく林道を歩いて坂下沢と化物沢の二俣から中間尾根に取り付く。
鎌倉山への登路として守屋さんに教わったルートだ。取り付きは急だが、登ってしまえば後は快適な疎林の尾根が続く。吉尾峠への尾根の分岐点に目印をつけてまっすぐ鎌倉山を目指す。山頂直下は急なので、少し右から回り込むようにして登り稜線に出た。そこに荷物を置いて鎌倉山まで空身でピストン。鎌倉山は地形図上は最高点と三角点の位置がずれているようだが、案内板などは雪の下なのではっきりわからない。
広々した快適な山頂だが、樹林が邪魔をして展望はスッキリしない。戻って大滝沢の源頭部を目指して下る。大滝沢の源頭部は化物沢と見分けがつかないほど開けた平坦なところだ。ここに泊まりたくなった。大滝沢を下り始めると、初めはいい感じで滑るが、次第に勾配がなくなり歩き主体となる。沢が北に向きを変えるといくつもの沢型が出てきて、その横断が煩わしい。沢床は700m位までは埋まっているが、650m位から流れが出始めて、600mでは渡渉地点を選ばなければならない。行けども行けどもなかなか高度が下がらず、また気圧が低下傾向にあって高度表示が高ぶれするため現在地が掴みにくい。計画ではおどしま沢〜鎌倉沢に乗越すことになっているが、もしかしたら乗越し地点を過ぎてしまったかと思い、適当な所で右岸の尾根に上がり反対側の沢に降りる。結局この沢は所定地点より手前の右岸の枝沢と知るが、時間も16時になっており、明るく開けた快適な場所だったので、そこをテン場とした。
8日:予報では天気が下り坂なので昼頃までに下山したい。乗越しポイントがわかりにくい中を計画通りのルートを行くよりは、このまま鎌倉山まで登った方がリスクが低いと判断し、枝沢の中間尾根を登る。途中尾根が細く急になった所があり、スキーを脱いでツボ足で10mほどを登った。やがて鎌倉山山頂で昨日の自分たちのトレースに再会。所々登り返しがあるので、しばらくはシールを付けたまま滑る。吉尾峠への尾根の分岐点でシールを取り、目印を回収して滑降開始。雪は腐って重く今一つだが、何とか滑る。600m辺りから右の開けた斜面へ入る。ほどなく化物沢の林道に到着。後は林道を快適に滑って入山口に戻った。
大滝沢はキノコの季節の沢登りにはいいかもしれないが、山スキールートとしては今一つだった。帰りに寄った「昭和温泉しらかば荘」はアルカリ単純泉だが、薄緑色のよく温まる温泉だった。
<コースタイム>
7日;野尻(8:20)〜鎌倉山直下(12:20)〜鎌倉山ピストン(12:20〜13:00)〜大滝沢下降〜右岸支流の二俣(16:00)
8日;泊場(7:50)〜鎌倉山(10:00〜10:20)〜吉尾峠への尾根の分岐(10:55〜11:15)〜野尻(12:00)
<1/25,000地形図> 野尻、和泉田