2016/04/29-05/01 南紀:熊野川高田川西の谷ナル谷~(同)赤木川小口川滝本北谷下降~(同)滝本本谷
ルート:南紀:熊野川高田川西の谷ナル谷~(同)赤木川小口川滝本北谷下降~(同)滝本本谷
日程:2016年4月29日~5月1日
参加者:L長南、大塚
久しぶりの紀伊半島の沢。何年ぶりだろうと記録を見返してみたら2009年が最後で、それ以降GWはテレマークばかりだったが何故だか無性に行ってみたくなった。そういえば沢胡桃にもGWに紀伊半島の沢に入っていない人も増えてきた、ということでGWに紀伊半島の沢行く人!と言ったら総勢6名となった。場所は南紀の馴染みのない海に近いエリアとして線を引いてみた。
29日晴れ
残念ながら増田さんが出発直前に仕事の関係で不参加。バス停まで食材等持ってきてくださりすみませんでした。
朝8時前に夜行バスで新宮着。レンタカーを借りるというタクマパーティーに便乗させてもらい入渓点まで送っていただく。ありがとうございました。
小さな発電所の裏から入渓。水量は昨夜までの雨で15センチほど増水している。濡れるのを避け左岸を巻いたらスラブに捕まりいきなりの洗礼を受ける。
連瀑帯はすべて巻き。連瀑帯を越えると渓相は一転、苔むした穏やかな流れとなる。
二俣からは再び連瀑。こちらもすべて巻く。巻きは結構難しい。
次の二俣でツェルトを張る。
30日快晴
7時発。ゆるりとした流れを中辺路、大雲取越の古道にあがり北西に45分ほど、地蔵茶屋跡から滝本北谷を下降。この沢のナメは素晴らしかった。側壁が高く下降なのに巻き上げられて屈曲部をショートカットしたり、巻き上がったら崩壊地で下れなかったり、この沢も巻きは簡単ではなかった。
13時前に林道にでて滝本の集落を経て滝本本谷へ。宝竜滝は50メートルほどの大瀑布。林道からは上にもう一段見えていてこちらも50メートルほど。巻くのは大仕事になりそうなのでここで打ち切るか迷う。しかし連瀑帯を抜けた二俣にビバーク地を期待して入渓。
手前の枝沢をしばらく遡り右岸のルンゼから本谷との尾根に上がったが、かなりのクライミング力を要求された。クライムダウンできる箇所をさがし連瀑帯をほぼ巻き終え二俣に着。
1日快晴
最後の日まで快晴。巻きから1日が始まる。巨岩帯の通過も困難を極めた。屈曲部最後の滝を右岸から巻き上がると取水口の巡視路にでて落ち口まで。唯一お気軽な巻きだった。
地形図もほぼ標高をあげない地形はほぼナメで最後は散歩気分で二俣から林道に上がり大雲取越にでて熊野那智大社をめざす。
ありがたいことにタクマ君たちが那智高原公園までクルマで迎えに来てくれて山行を終了。
三日間とも快晴に恵まれ、この季節としては満足のいく山行ができました。
入渓点が130メートル、最高高度800メートルの渓ながら、さすが南紀、いくつもの滝をかかえ、切立つ側壁、巨岩帯、ナメで圧倒させてくれました。(記:長南)
<コースタイム>
4/29 9:45発ーF1 10:15ー11:10取水口ー12:55二俣ー13:50二俣ー16:30BP
4/30 7:05ー7:40中辺路ー8:25地蔵茶屋跡8:45ー12:50林道ー13:30宝泉滝ー15:10連瀑帯上ー15:45BP
5/1 7:15ー8:00ー連瀑帯上ー9:45林道ー12:30那智高原公園
<1/25000地形図>
紀伊大野、新宮