日程:2016年7月2日
ルート:帝釈・馬坂沢オオイデ沢
参加者:L増田、関
会津・桧枝岐〜鬼怒川を繋ぐ興味のある山域。サル沢と合わせて一泊二日で馬坂沢の 支流を二本遡る予定だったが、土曜の夜から日曜にかけての天気が悪そうなので、土 曜日帰りでオオイデ沢のみとした。
帝釈山への登山口となっている馬坂峠への林道 は、栃木県側は荒れていると事前情報により、桧枝岐側からアプローチすることにす る。
前夜は「アルザ尾瀬の森」泊。 馬坂沢への林道は半分以上が未舗装の砂利道で、桧枝岐からほぼ1時間かかる。修理 したてのシエンタ君には少々気の毒だった。駐車場は広くて(14〜15台)綺麗なトイ レまである。ここから帝釈山までは1時間足らず、田代山まで2時間程度なのでハイ カーの車が多い。「川俣〜桧枝岐林道は当分の間通行止め」の看板が立てられてい て、栃木県側からはアプローチできないようだ。
その通行止めの林道をしばらく下り、標高1550m付近のヘアピンカーブから沢に降り ようとすると、オオイデ沢方向にしっかりした踏跡がついている。擁壁などがあり、 道路として造成されたものが荒れて踏跡になっているようだ。結局それはオオイデ沢 まで続いていて、時間は短縮されたが下部は見ずじまい。入渓してしばらくは小滝が 続いて楽しい。奥秩父に似た苔むした暗い感じの渓相。中流にある13mの滝は、「帝 釈山脈の沢」では巻くことができず足場の悪いところを登るようなことが書いてあっ たが、我々には登るのは難しそうで、逆に巻くのは簡単そうだったので、右岸から あっさり巻いた。その上にもいくつかの小滝があるが、どれも簡単に登ったり巻いた りできる。しかし1600mの二俣から上は殆どゴーロで退屈。蒸し暑くて疲れる。最後 は細くなった沢型を辿り、濃くない藪漕ぎ少々で登山道に出る。稜線に展望は無い が、途中の池塘からは南側の日光連山が良く見えた。
沢は大して面白くなかったが、南会津〜鬼怒川を繋ぐ山域を探る山行としてはまずま ずだった。結局雨には降られず、時々日が差すいい天気だった。帰りはお決まりの 「燧の湯」で汗を流した。桧枝岐には泊り客が大勢来ているようで、旅館の浴衣を着 たお客さんで賑わっていた。