日程:2018年9月16〜17日
ルート:南ア・野呂川扇沢
メンバー:L増田、小南、松之舎
三連休の初日が雨の予報なので、後半の二日間を使って、計画を出しては中止の因縁 付きの山行が実現した。前日は早めの時間に甲府駅に集合し、大武川Pの長南さんも 合流して駅近くの居酒屋で晴天祈願。
翌朝、4:35発のバスで広河原に行き、北沢峠行のバスに乗換え途中で降ろしてもら う。前日からの雨で車窓からの野呂川の水量は多め。渡渉を心配したがそれは問題な かった。
出合からいきなりの急勾配でしかも崩壊した大きな岩がごろごろ。地形図通りの急傾 斜が休む暇なく続く。出て来る滝の殆どが登れるので快適この上ないが、晴天でも沢 床まで日が差し込まないのと濡れるので夏向きの沢かな。2000mの二俣を左に入ると 地形図のゴルジュマークは連続した石畳状のナメ滝となっている。順調に高度を稼ぐ が、切れ目なく続く滝にちょっと嫌気もさす。奥の二俣でどちらに行くかメンバーと 相談。右は小太郎山に直接突き上げるが最後が急峻。ここは登山体系の記録に準じて 左に入る。2300m辺りまで行っても全くテン場の気配はない。ここに来て時間がまだ 昼過ぎと早かったので、このまま抜け切って白根御池小屋に泊まることにしたのだ が、そこからが大変だった。稜線直下の藪漕ぎ、さらに稜線に出てから小太郎山まで の藪漕ぎで二人からすっかり遅れてしまい、小太郎山に着いた時には暗くなりかけて いた。しかもガスと強風である。松ちゃんは小太郎山でのビバークを提案したが、私 は水が無い事を理由に却下し、ガスと強風の中の分岐までの歩きとなった。暗くなっ ても登山道なら問題ないと考えたのだが、二人から遅れていた私は暗闇で道を見失 い、コナンちゃんに助けを求める一場面もあった。コナンちゃんの名ナビゲートでな んとか小太郎山の分岐に辿り着いたものの、さらに御池小屋までの高度差600mの下 りで疲労は限界に達した。御池小屋着は21:30。ラーメンだけ食べて酒も程々に就 寝。
翌朝はのんびり下って広河原発11:00のバスで甲府に戻った。
私が時間的に足を引っ張ったことや、詰めで十分な水を持たなかったこと、暗くなっ てからの下山など反省すべき点の多い山行だった。
<コースタイム>
扇沢出合(8:10)→2000mの二俣(11:00)→小太郎山北方稜線(15:00)→小太郎山(16:20) →小太郎山分岐(19:00)→二俣分岐(21:00)→白根御池小屋(21:30)
<地形図>;仙丈ケ岳